2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

9×リスク社会

不二家は賞味期限の捏造をしていた。今もなお隠蔽を追求されているが、そのどれもが他国の貧民層から見れば資本主義国家の贅沢に見て取れないこととも言える。これまでも雪印集団食中毒事件、森永ヒ素ミルク事件とあったが、その犠牲者や被害規模は右肩下が…

12×ひぐらしのなく頃に2

この文章は『ひぐらしのなく頃に』の重要なネタバレを記述しています。よく注意してお読み下さい。 『ひぐらしのなく頃に』はプレイヤーが行う選択肢こそ存在しないものの、極めて全うなゲーム的世界観によって構築されている。このゲームの実質的な主人公、…

33×感性工学2

仕事ですが、感性工学をビジネスに応用する専門チーム及び研究会をメンバーといっしょに立ち上げました。文面はいちおう私が書いています。ブログでは仕事のことはあまり語りたがりませんが、この件については日頃考えてることとも密接にリンクしているので…

11×時をかける少女

『パプリカ』と同じく筒井康隆原作。デジモンシリーズで有名な細田守監督。文化庁メディア芸術祭にてアニメ部門大賞を受賞した。 ヒロインの細野真琴は、時間を過去に跳躍する「タイムリープ」の能力を偶然に持ちあわせてしまう。そして真琴はその能力をカラ…

10×パプリカ

筒井康隆原作/今敏監督の映画『パプリカ』を観てきた。 夢と現実が融解していく様を筒井テイストを守って、ドタバタによく描いていた。文庫本の解説では文芸評論家の斉藤美奈子が総体として二重構造を採用した作品だと諭しているが、なるほど確かに文芸や映…

9×ひぐらしのなく頃に

『ひぐらしのなく頃に』という同人ゲーム市場に前代未聞の旋風を巻き起こした作品がある。昨年まではしばらく個人的に、mixi内でその情事を楽しんでいたが、長きに渡ったテクストをそろそろ完読しようと思う。並行して当レビューにて、なぜ『ひぐらし〜』が…