2006-01-01から1年間の記事一覧

32×倫理設計2

10年くらい前にインターネットのことを知って。ビル・ゲイツの戦略を知って。グラフィックよりも遥かにデザインの本質に近いインターフェースデザインを知って。これはすごいインフラがきたなと思い没頭していたのですが、ここ2年はまったく関心が失せてき…

2006年12月

ビジネスモデル戦略論 (Harvard Business Review Anthology)作者: DIAMONDハーバード・ビジネスレビュー編集部出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2006/10/06メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 65回この商品を含むブログ (2件) を見る石神秀幸選定本…

この二週間ほど新幹線や飛行機をのりまくっているにも関わらず、ココロここにあらず。『ひぐらしのなく頃に』に傾倒しすぎるあまり、この素晴らしいゲームをみんなにも味わってほしい、という思いで、しれっとコミュニケーションプランを考えてみました。 コ…

31×感性工学

私は常々、引きこもりたいだの誰にも構われず一室で思考を深めたいだのニートみたいな放言を繰り返していましたが、それとは真逆な気持ちとしてisedのような議論の場を設けて、何かまったく新しいパラダイムを創出したいと考えていました。とはいえ今の自分…

9×ネットワーク外部性

GoogleがYouTubeを買収した、というニュースについて梅田望夫は下記のごとく感想をもらしている。 この買収ニュースを聞き反射神経的に感じたのは、「こんなものゼロから作れば俺たちの方がいいものが作れる」という「天才的技術者の発想」より遥かに上位の…

6×記憶

今日はひさびさに図書館に入り浸って『中央公論』『現代思想』『ダカーポ』『広告批評』『美術手帖』のバックナンバーを読み飛ばしまくった。『現代思想』の中で小泉政権時のコミュニケーション戦略の分析があって,世耕弘成というメディア操作の広報マンが…

8×メタ

『Web2.0(笑)の広告学』という連載のなかで興味深い指摘が。 http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20060803/107493/ テレビってつまらないという人に、じゃあ最近面白いものってなに?と問いかけると、YouTubeで見た某テレビ番組の一抹だった、と…

2006年9月

『デザインの生態学』には学ばされることが多かった。すべてのデザイナー(特にグラフィックデザイナー)に読んでいただきたい書である。デザインの生態学―新しいデザインの教科書作者: 後藤武,佐々木正人,深澤直人出版社/メーカー: 東京書籍発売日: 2004/04…

3×ダブルバインド

私は政治も嫌いだが、それ以上に仕事が大嫌いである。*1 というより、私のなかで政治と仕事はほとんど同じ性質のものなのだ。 ではなぜ仕事が嫌いなのか。そして仕事とはなにか。「ダブルバインド(二重拘束)」の一言で言い当てられるだろう。これは言語学…

2006年8月

水越伸が語る、メディアの生態系、というアプローチはいい響きだ。メディア・ビオトープ―メディアの生態系をデザインする作者: 水越伸出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2005/03/06メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (58件) を見る社…

30×メディア再考5

いまや私たちの消費行動は、これまで数多の学者やマーケッターが試みた定義とはますます逸脱しつつある。消費者の顔が見えなくなった、とよく聞く台詞だがそれは「モノをより売る」ことを責務とした広告メディアがかつてのように機能しなくなったことを意味…

7×ギートステイト

なにこれ、やばい。おもしろすぎます。■ギートステイト制作日誌 ■批評家とエンジニアが予測する2045年の世界--プロジェクト「ギートステイト」 「ギート」「検索性同一性障害」等の造語が秀逸です。また、複雑系、情報倫理、監視社会、リバタリアニズム、コ…

アランケイとファミレス

最近久しぶりにまとまった文章を描こうと試みてますが、久々すぎて手つきがおぼつきません。やっぱり日頃の読書と執筆を怠っているとカラダがなまけてしまうのでしょう。ほとんど不慣れなメディア論なので余計そうです。パーソナルコンピューターを発明した…

29×メディア再考4

アイデアの素描を続けよう。前回私たちは、これまでの広告は「人間的原理の層」のみを対象とし「動物的原理の層」に対してのアプローチを怠っていたのではないか、と述べた。マスメディア及び新興勢力であるCGMは用具性の高いメディアとして再整理し、これか…

28×メディア再考3

私たちはこれまで、クリエイティブ・コンシューマーやユビキタス社会といった社会的背景を元に、CGM(Consumer Generated Media)を使った広告スキーム作りに躍起になってきた。だが本姓的に人間は、理性的な存在でもあれば感性的な存在でもあるし、カント的…

27×アカウントプランニング

昔からすごく疑問なんですが。ネット系の広告代理店の人の名刺って、なんでアカウントプランナーって書いてるんでしょうか。ネット「系」の企業に勤めている時点で、アカウントプランニングできるわけがありません。なぜなら彼らには、明確にセールスメニュ…

26×メディア再考2

インターネットは創造を助長する「アフォード・メディア」とすれば、既存メディアはそれを包括し概観する「メタ・メディア」だと捉える。鈴木健はアラン・ケイを以下のように評している。 パーソナルコンピュータの父と呼ばれるアラン・ケイが、その概念を発…

テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0作者: Joseph Jaffe,織田浩一出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 2006/07/22メディア: 単行本 クリック: 39回この商品を含むブログ (76件) を見るインターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門 [ソ…

8×Qoogle

Googleを超える(というのはオリジナリティがあって、優秀で能力が高いという意味ではない。メタレベルが上だということです。)検索エンジンが生まれました。それがQoogle。 http://qooqle.jp/ http://video.qooqle.jp/世の中、素材や顕示欲が溢れすぎると…

25×メディア再考

次世代を描く広告論のためのメモ。メディアはメッセージであり、接触ポイントであり、コミュニケーションそのものだと考えてその展望を解く。 - マーシャル・マクルーハン「メディアはメッセージである」「クールメディア・ホットメディア」。原研哉。深澤直…

8×流学日記

岩本悠くんのベストセラー「流学日記」が幻冬舎文庫として再出版されました。私はコピーワークとアートディレクションでお手伝いをしています。疾走感があって爽快な読み応えの旅行紀です。初回2万部以上刷ってるのかな。すごいですな。私もコピーだアート…

7×Wikipedia

ようやくゆとり時間ができ始めてきたので、久しぶりにWikiを引っ張り出してきました。むかしは毎日、広辞苑を持ち歩いてましたが、今ではホワイトバイオ君の中にGoogleにmixi、はてな、そしてWikipedia。 こういう言葉を検索して、その違いを確かめていくの…

2×効率

前回、私は仕事という概念にまったく興味がない、といった。しかし学ぶべきことは数多くある。その最大の成果は、効率を考えるようになったことだろうか。職人芸と違ってビジネスでは、複数の案件を同時平行させねばならない。それも些事を細かに。私たちは…

2006年5月

アカデミックに見せかけ、実は実務的な話ばっか。そのくせありきたりで中途半端。タイトルに負けてませんか。実務書で質の高いものってほとんどないよなぁ。JAAA発行のテキストはさすがに教科書チックで良かった気がする。どこにあったっけ。ていうかJAAA、…

6+21×本当にGoogleなのか

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/02/07メディア: 新書購入: 61人 クリック: 996回この商品を含むブログ (2387件) を見るインターネット社会ではすべてのサービスがタダになる「…

×人間の条件2

私はいまの仕事に、まったく興味がありません。というよりむしろ、仕事とは一体なんであるのかわからなくなってきました。なぜ仕事をしなければならないのか。GWも東浩紀の会もなおざりにされ、憤っているだけでなく、長年務めてみてその概念への強い違和感…

2006年4月

まだ片付いていないウェブ進化論。こうしてる間にもどんどんドッグイヤー進んでるぞ。GWひきこもって、レビュー書きあげます。外にでるもんか。勉強しなきゃ。ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)作者: 梅田望夫出版社/メーカー: 筑摩…