27×アカウントプランニング

昔からすごく疑問なんですが。ネット系の広告代理店の人の名刺って、なんでアカウントプランナーって書いてるんでしょうか。ネット「系」の企業に勤めている時点で、アカウントプランニングできるわけがありません。

なぜなら彼らには、明確にセールスメニューがあるから。○○○ブログやらアフィリエイトやらECを持っています。特定の見えるものを編集しているわけです。それってメディア営業じゃないですか。たぶんネットのメタメディア的な特性を拾った、総合広告代理店出身経営者の悪趣味なんでしょう。

というか、アカウントプランニングという志向そのものが、お客さまのためになってない気がしてなりません。なぜなら、現代のお客さま(クライアントと消費者の両方)は「お客さまのために」をすっごく毛嫌いするから。つまり私は思想的にハワード=ゴールドラインがいうような「スマートモブス」的な創造的消費者の存在を思い浮かべてしまいます。創造性の裏側で人間は、動物的消費者でもあるためその局面を捉えてもよいが、それもまたアカウントプランニングの範疇ではない。むしろ工学的設計に近いのだからストラテジックプランニングの方がより現代的だといえるでしょう。

だからアカウントプランナーって、すごく曖昧で、意味不明な言葉です。