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坂本真綾さんのひさびさの新曲、『ループ』が5/11にいよいよ登場します。NHKで放送されてるCLAMP原作の「ツバサ・クロニクル」エンディングテーマだそうです。

ジャケットには何か、緑色の曲線がくねくね踊っています。それを見て思い出したのが、木村カエラの『リルラリルハ』でした。蔦のようなビリジアンの草木に、艶やかに華が咲きほこっています。日の目を浴びなくともひたむきな真綾さんに比べ、ひと足先にジャンプし続けるようなカエラさんの振るまいは、対照的です。

しかし私は彼女たちの才能に打ちのめされると、同質の才能を感ずると共に、対置してみたくなる欲求に駆られます。真綾さんの本性が声優にあるのと似て、カエラさんがモデルに出自を置くという立場上のものだけではない気がします。また、透明感溢れる『ループ』と、ハスキーボイスの『リルラリルハ』は音楽的には別だと区分けされるでしょう。かといって私は彼女たちと浜崎あゆみを同質だとは認められません。カエラさんも浜崎さんも同様に、ティーンのカリスマ、と名指しされてるにも関わらず、です。

おそらく私が同じだ、と感じ取ったのは彼女たち送り手にあるのではなく、むしろリスナー側の層が似通っていることの直感かもしれません。『Dearst』に涙する女子学生とはどうも相いれないのに、カエラさんに憧れる少女や、真綾さんに群がるオタクの感性は共有できる気がします。

ループ

リルラ リルハ