4×人間の条件
「樹海な犬たち」をマイナーチェンジした。自分が関わっている周辺すべてをまとめたポータルになっている。ではどのように変えたのか。
樹海には、いぬ、とり、ねこという3つの動物が棲息している。私は人間を語るにはひとつの側面では言うに及ばず、両面性どころか三面性くらいでもってやっとこさだと思っている。むろんこれはハンナ・アレント『人間の条件』が定義した、活動 action、仕事 work、労働 labor という活動的生活(ヴィタ・アクティーヴァ)に影響された考えで、いぬ、とり、ねこはそれぞれに照応している。
- 作者: ハンナアレント,Hannah Arendt,志水速雄
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1994/10
- メディア: 文庫
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そしてアレントが最も価値の高いとした活動、「物あるいは事柄の介入なしに直接人と人との間で行われる唯一の活動力」こそ、「いぬ」として語るようにしている。活動は私が本当に好きなこと、やりたいことを考え行い、なおかつ社会に貢献できることを語っている。その意味で労働と仕事の中間にあるものが活動と考えてよい。だから形式として、ねこはミクシイ(私的領域)、とりは一般的なブログ(社会的領域)、いぬははてなブログ(公的領域)に置いた。
ご存知のように、いま世界は私的領域で覆い隠されようとしている。私は自らの言論や行為によって、公的領域を生成したいと望んでいる。ほっておいたら自分自身が私的領域にとじこもろう、はっきり言ってしまえば、ミクシイで日常のルーティンだけで戯れたがろうとしてしまいがちになる。そのような欲望は人間を動物のままに貶める。私はいぬだ。だが本当は、樹海で苦しみながらも、人間になりたい、いぬなんだ。