4×感性判断

優秀な人と、そうでない人の最大の違いは、判断ができるのかどうか。そしてそれを即座にできるのか、ということに尽きると考えます。判断をいつまでも保留してるのは最悪です。返事をしないまま、風化するまでほっとく奴には何もいうことはありません。ちなみにこのエントリは、いつまで経ってもメールを返さない連中に対する嫌味でもあり、情報社会にまつわるエッセイでもあります。

さて、これはリーダーシップ論ではなく、情報社会におけるひとつの必須サバイバル術になる、と考えるべきでしょう。言うまでもなく、情報洪水の中で私たちの選択肢は至るところで莫大に増加し、つねに判断に晒されているからです。自動販売機でスカっとしたいから炭酸飲料を買うのか、体脂肪を気にしてお茶を買うのか。帰りにコンビニでどの雑誌を立ち読みして、どの新製品のビールを試してみるか、現金で払うのか電子マネーで払うのか。しかしながらこう並べてみると私たちは、あまりこういった日常生活で判断を悩んでいる、との意識下にないかもしれません。なぜならそれらはすべて感性に適合する判断のみを身体が順応しているからです。

ブランドとは、記憶の総体である。そして記憶は日常の、感覚動作による判断が積み重なってこそ形成される。したがって数理や論理によるマーケティングは、右脳的思考を取り入れたクリエイションを互いに交差させていかねばならない。簡単にいえばこの本ではそういう話をしている。

ブランドらしさのつくり方―五感ブランディングの実践

ブランドらしさのつくり方―五感ブランディングの実践