7×世の中は理不尽で出来ている

ある劇作家と仕事をしました。勝手にファンなので勝手に緊張しました。そして有名な人は有名になるだけあると思った。有名な人と仕事すると、その考えにハッとさせられる。モノをよく考えてたり、頭の回転が異常に早かったり。優秀な人と話すと、ものすごく視点が開発される感じがする。
ほら、芸能人って画面越しだと普通にかわいいよねーだけど、実際に会うと超やせてる、とか、神懸かってかわいい、って思うじゃないですか。遠く眺めて良いものは、近くで見たら超絶に良いんですね。行列のラーメン店は、行列になるだけの理由がある。「あそこ行列だけど、おいしくないよねー」と断ずるその短絡的な感情を捨て、なぜその店は並んでいるのか、なぜ客が並ばされてしまうのか。

環境の要請に眼を向けると、普通の人には気付けない本質が見える。その視点を持つと、旅なんて行かずに独房で3年間、妄想だけで過ごすことが可能になる。ちなみにぼくは、海外に出たいと思ったことが全くない。筒井康隆タモリは海外旅行なんて必要ない、と言ってたのでぼくも言に従っておりますw 「人と会え。本を読め。旅をせよ」という指導があるが、ぼくは不器用なので本を読むことだけマスターしつつ、 せいぜい人にちょこっと会うくらいの刺激で充分過ぎる。
先述したその作家は「わかりやすいのが是というのは違う。世の中はわからないものや理不尽で 出来ている」と言ってた。ぼくが言いたいことを、有名な人=真実がわかる人が代わってくれると、とても心強い気持ちになった。