わからん論

糸井重里と約束2

発話はパフォーマティブ(行為遂行的)なものとコンスタティブ(事実確認的)なものに分かれている。例えば雑誌をパラパラとめくっている時に、Aくんが「このページは広告である」と発言したとする。これはコンスタティブな発話である。なぜか。そのページが…

糸井重里と約束

糸井重里が手掛けた1988年の西武百貨店のコピー「ほしいものが、ほしいわ。」は、文末をこう結んでいる。 だから、まずひとつだけ、約束させてください。四月の新学期までに、みんなが練習して、商品の包み方が一番上手な百貨店になります。 糸井重里のコピ…

7×世の中は理不尽で出来ている

ある劇作家と仕事をしました。勝手にファンなので勝手に緊張しました。そして有名な人は有名になるだけあると思った。有名な人と仕事すると、その考えにハッとさせられる。モノをよく考えてたり、頭の回転が異常に早かったり。優秀な人と話すと、ものすごく…

6×ポピュリズム

世界はグローバルに広すぎるから自分の領域を確保し、世界を狭めないと不便だし不安で夜も眠れない、と考えたことはないだろうか。かなり大げさに表現してみたのでほとんどの人は「はぁ?」だと思うが、多かれ少なかれ私たちはリスクを増やすことでチャンス…

5×佐藤雅彦

ひさしぶりに広告批評のバックナンバーを買いだめしてパラパラ読んでたら、2003年7-8月号がSFCの佐藤雅彦研究室を特集していて、なんかこう、やられたっていうか。すごく焦りを感じました。内容もさることながら、佐藤さんのモチベーションにつられてぼく…

4×意味と流通

論文の授賞式に出席してきました。有名人がちらほらいて、なんともセレブな空間です。東京會舘といえば、学生のころ毎週アルバイトで通っていた懐かしい会場でして、踊るセレブを足場から見下げて「けっ、わしには一生関係ないもんね」と妙にすねていたもの…

3×映画

1年振りだろうか。映画を観た。多田啄の『SURVIVE STYLE5+』。ウォン・カーウァイの『2046』。松尾スズキの『恋の門』。3本連続である。大きく捉えればどれも錯綜する恋愛模様がお題目だが、ぼくの嗜好の変容を顕わしたかのようなラインナップになってい…

6+2

批評家の東浩紀氏が、ブログや情報環境に関する対談を行っている。ブログの意義を考える上で、下地作りとなる議論が交わされているので参照したい。 ↓ http://www.nttcom.co.jp/comzine/new/talk/index.html イラクの武装勢力に拉致されたジャーナリストが、…

×ニート

就職もしてなければアルバイトもしていない、フリーターにも劣る存在として「ニート」という言葉が登場してきている。 ↓ http://www.asahi.com/edu/nie/kiji/kiji/TKY200410120113.html これは浮浪者、プータロー、ホームレス、ひきこもり、パラサイトシング…