クリエーティブは□の外へ

日本広告学会が主催する第三回クリエーティブ・フォーラム「クリエーティブは□の外へ」へ出席してきた。ワイデン+ケネディの伊藤直樹、the.ltdの中村勇吾、人材プランナーの山本直人東海大学の小泉眞人、博報堂の須田和博など、たいへん豪華な顔ぶれだった。

これからの、あるいは現在の広告クリエイティブに関心のある方はぜひ知るべき内容がふんだんに盛り込まれていたので議事録にしてみた。読んでみていただければ幸いである。かなりの乱文で意味不明なところが散見されると思うので、ご質問があればこのブログのコメント欄に書き込むか、ぼくのTwitterのアカウント @takumau にリプライを投げてくれれば、できる限りお返ししていきたい。


【PDF版】日本広告学会 第三回クリエーティブ・フォーラム 議事録
【Word版】日本広告学会 第三回クリエーティブ・フォーラム 議事録


とりわけ中村勇吾山本直人の発表はとても刺激的だった。山本直人はかつての広告といまの広告の風景をそれぞれ対比し、いま求められている広告の現実とはなにか語っていた。その分析をネガティブにとらえるかポジティブにとらえるかは読み手によるところだろう。
中村勇吾はそんな現実をあっけらかんと受け止め、じつに鮮やかな回答を示している。その手さばきは旧来の広告人にはなかった方法論だと思う。というより美術系・工学デザイン系の人からすれば馴染みのあるアプローチなのだが、それがもう完全に一般化したんだなと感じた。

いずれの講演も、広告の概念がすっかりパラダイムシフトしていることを実感させるものだった。ぼくはこれから広告にどう向きあっていこうか、本当に考えさせられたな。いい意味でも悪い意味でも。いまはとりあえず凡庸な感想しか抱けないけど。