24×TSUBAKI

資生堂TSUBAKIは素晴らしい。マキアージュや「一瞬も一生も美しく」の正月広告にも眩暈がしたけど。ブラウン管越しに、電車で降りた時に、心がドキドキ鼓動する。
http://www.shiseido.co.jp/tsubaki/cm/haru_75.htm

出演は仲間由紀恵田中麗奈上原多香子広末涼子竹内結子観月ありさ。パッケージデザインは大貫卓也。爽快な風が流れるかのようなセンスの良いBGMは、SMAPによるものだ。

経営学的なメガ戦略に過ぎないといえばまるで素っ気ないが、資生堂はかつての80年代パルコの文化侵略をいまに復興してはいまいか。私は高校生の頃、パルコのポスター画集を眺めては、遠く隔たった東の京に憧れを抱いたものだった。TSUBAKIのメッセージはそれを思い出させ、心を慟哭させた。

真に美しいもの。真に人を感動させるもの。それは自分自身の心のなかを覗かせてくれるもの、映し出してくれるもの、自分を描いてくれるもの、だ。感動の質は人それぞれ。ならばブランドタレントが一人だけでその職責を担えまい。メガ戦略とは哲学的なロゴスのようなものなのだ。